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紛らわしいデザイン用語シリーズ:第8回「「レトロ」と「古くさい」は紙一重」

2018.01.23|投稿:|カテゴリー:

紛らわしいデザイン用語シリーズ:第8回「「レトロ」と「古くさい」は紙一重」

こんにちは、デザイナーの鈴木です。
先日ライブへ行ってきました。前に行くのは押しつぶされそうで怖いので、後方部の柵があるあたりでいつも見ている派。そして一度耳をやられたことがあるので耳栓持参。完全にライブ向きでない人間が参戦している状態です。前に出られる日はやってくるのか。

ご無沙汰しております、紛らわしいデザイン用語シリーズ。
今回議題に上げるのは

「レトロ」と「古くさい」は紙一重

です。
もはや用語でない!(バーン!)
「何言っちゃってんのコイツ」と思われる方も、とりあえずどうぞお読みくださいまし。

<本日のメニュー>

1.人は見た目が9割?
2.入口へようこそ

3.初対面でさようなら
4.「レトロ」と「古くさい」は紙一重
5.まとめ

 


1.人は見た目が9割?


皆さんは「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?
ある条件下ではありますが、

 アメリカUCLA大学の心理学者/アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念。
 人物の第一印象は初めて会った時の3〜5秒で決まり、またその情報のほとんどを
 「視覚情報」から得ていると言う概念。

のことを言います(コトバンクより引用)。

また

 メラビアンが提唱する概念において、初対面の人物を認識する割合は、
 「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55% 、
 「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%、
 「言葉そのものの意味/話の内容等」の言語情報が7%と言われている。

そうで(コトバンクより引用)、要は「内面だけでなく外側から得る情報も重要ですよ」ということを示しています。ちなみに、この概念を用いた『人は見た目が9割』という本はベストセラーとなりました。


2.入口へようこそ


自社の商品やサービスがお客様に一番最初に目に触れる機会(初対面)は何でしょうか。
WEBサイトであり、チラシであり、店頭ならばパッケージかもしれません。
この「入口」が時代に即したデザインであることが意外と重要なのです。

「いやいやうちは中身で勝負だから」

と思われる方もいらっしゃるかと思います。
もちろん商品やサービスがピカイチであることはとても重要なことです。
しかし最初の「入口」の雰囲気で、商品やサービスを手に取ることをためらわれる方は、思った以上に多いのが現状であります。


3.初対面でさようなら


WEBサイトを閲覧するとき、特に今のスマホ世代は、最初の1、2ページを見て奥まで読み進めるか決めます。
現代は情報で溢れかえっていますから、より多くの情報を処理するため直感的に「選別」が行われるためです。
そんな時「見にくい」「(古くさくて)ダサい」と一瞬でも思われれば、すぐに読み進めるのを諦めてしまいます。

例えば。
異性の友人と飲みに行くお店を選ぶ時、グルメサイトをパラパラと閲覧して「内装が微妙だなぁ」と思ったお店はやめておこうかなとなります。
…何度も通いたくなるほど美味いお酒があったとしてもです。

また「入口」はなんとかクリアしたとしても

「すごい商品を作っているようだけど、ポスターやチラシがなんだか古くさい。発注を頼んでも大丈夫かな?」

「やたらとWEBサイトのデザインが古い。もしかしたら技術も古いのかも。」

と、「入口」の雰囲気が中身にまで影響を及ぼしかねません。

本当に一瞬の判断で、中にまで足を踏み入れてもらえず、玄関で踵を返される…
あぁ、なんともったいないことか!


4.「レトロ」と「古くさい」は紙一重



「今「レトロ」が流行ってるじゃないか。やっぱり昔のやり方がいいんじゃないか」

という声もあるのではないかと思います。

「レトロ」とは<懐古的であること(goo国語辞書)>を指します。
インテリア、レコード、インスタントカメラ、銭湯、古民家…
確かに巷ではやたらともてはやされ、街には「レトロ」が飛び交っています。
ですが、そのまま使われているわけではなく「最新技術の詰まったコスメにレトロ風のデザインを施す」など、今ある技術に「レトロ」な要素をプラスしている場合が多いように感じます。昔のやり方というよりは「レトロ」というデザインを施して風情を楽しむと言った感じでしょうか。

今の時代に即していない(きちんとデザインされていない)「レトロ」は、やはりただ「古くさい」という印象を与えてしまいがちです。

一方で「レトロ」な香りのする有名老舗ブランドの場合はどうでしょうか。
一瞬「古くさい」ような気がしますが、今ある老舗ほど時代に合わせて変化を続けていると思います。
商品自体もしかりですが、特にお菓子メーカーのパッケージを見ていると
一見変化のないようでいて、実は時代に合わせて、キャラクターやデザインが細かく変更されています。
核となる部分は踏襲し、新しい要素も取り入れていく。リブランディングを繰り返しているんですね。

日曜劇場『陸王』の老舗足袋メーカーである「こはぜ屋」も足袋をベースに、新しいランニングシューズを開発することで生き残れたのです(その他様々な人間ドラマがあったわけですが…)。

新しいものを混ぜ合わせて「変化」していくことも、大切な鍵なのかもしれません。


5.まとめ


今までのやり方で得られたことも多かったと思います。これはこれで良いことです。
しかし、これからは直感的に商品・サービスの良し悪しが選別されていく時代。
「入口」だけで自社の商品・サービスが判断されてしまうのはもったいないことです。
ちょっと自社の「入口」に目を向けてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、いつも頼むワンドリンクは飲みきれないのでペットボトルです!割に合わない!では!